概要

総研大の5年一貫制博士課程とは

平成18年度から、5年一貫制博士課程を導入し、学部卒業生や高等専門学校専攻科卒業生を受け入れています。従来からの3年課程(3年次編入学)も併設し、修士課程修了生も受け入れる柔軟でユニークな博士教育制度を導入しています。

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入学受入方針(アドミッションポリシー)

物理科学研究科の理念

物理科学研究科は、物質、宇宙、エネルギーに関する物理及び化学現象を対象とした学問分野において、広い視野を備え世界の第一線で活躍する研究者及び高度の専門知識をもって社会に貢献する人材の育成を目的とする。

核融合科学専攻の基本方針

核融合科学専攻は、核融合エネルギーの実現のため、プラズマ物理学に基づく高温プラズマの閉じ込め、安定性等に関わる物理実験及び理論的研究、これら物理現象解明のためのシミュレーション科学研究、加熱、計測、超伝導及び材料技術を含む核融合炉技術全般に関わる要素研究において、国際的にリーダーシップを発揮できる質の高い研究者及び高度な専門知識をもって社会に貢献する人材の育成を目的とする。

核融合科学専攻の求める学生像

核融合の実現に向けた基礎から応用に至る幅広い研究に強い関心と情熱を持ち、鋭い洞察力、深い知性と豊かな感性を備え、研究者としての良識と広い視野をもった高度な研究者として育成するのに相応しい学生。

入学者選抜の基本的な考え方

1)入学者選抜は、物理科学研究科の理念や核融合科学専攻の基本方針に相応しい入学者を適切に見い出すという観点から行う。
2)学力検査においては、理解力、表現力、洞察力、英語力等をみる総合的な試験を実施する。
学力検査のみならず、入学志願者の個性や資質、意欲等、多様な潜在能力も勘案し、多面的な選抜方法を採用する。

重要日程

5年一貫制
H29年10月/H30年4月入学
博士後期課程(第2回)
H30年4月入学/H30年10月入学
博士後期課程(第1回)
H29年10月/H30年4月入学
募集要項の配布H29年5月中旬
入学願書受付H29年7月7日(金)~7月13日(木)H29年11月24日(金)~11月30日(木)
筆記試験H29年8月17日(木)H30年1月25日(木)
面接試験H29年8月18日(金)H30年1月25日(木)
合格発表H29年9月中旬H30年2月中旬

 

入学希望者向けイベント一覧

 

学生募集要項

最新の学生募集要項については、物理科学研究科の学生募集要項のページをご確認ください。
また、紙媒体の学生募集要項については、大学院連携係(tel:0572-58-2042、E-Mail:daigakuin@nifs.ac.jp)にご請求ください。

物理科学研究科 学生募集要項のページ
総合研究大学院大学 入学案内のページ

支援制度(入学希望者)

入学希望者への旅費支援

本専攻に入学を希望される方を対象として、来所のための交通費を支援する制度です。本専攻の教員と事前に相談をしたり、入試説明会に参加される場合等にご活用ください。
※申請をされる場合は、必ず事前に志望指導教員または大学院連携係までご相談ください。

申請資格

物理科学研究科核融合科学専攻5年一貫制博士課程及び博士後期課程への入学希望者。

対象行事

核融合科学研究所で実施される以下の行事。
(1)入試説明会(年1回)
(2)志望指導教員との事前相談(随時)
(3)その他、必要と認められた時

支援の内容

行事参加の際に要する、自宅から核融合科学研究所までの往復交通費。
交通費の額は、最も経済的な通常の経路及び方法により旅行した場合により計算する。
なお、支援を受けられる回数は、原則として一人あたり1年に1回とする。

申請書類

(1)入学志願者支援申請書(E-Mailによる提出も可)
(2)銀行振込依頼書
(3)航空機利用の場合、航空券購入の領収書
提出先:大学院連携係

申請期限

原則として、行事参加日の1週間前までに、申請書類を核融合科学研究所研究支援課大学院連携係に提出すること。

参加当日に持参するもの

(1)身分を証明できるもの(学生の場合は学生証)
(2)認印
(3)航空機利用の場合は半券(復路については、後日郵送)

申請に当たっての留意事項

申請者は事前に志望指導教員(教授又は准教授)または案内教員に交通費支援を希望する旨申告し、承諾を得て下さい。承諾が得られない場合は、交通費の支援を受けることができないので注意して下さい。

【書類提出先・お問い合わせ】
大学院連携係

入学試験について

入学試験の概要

本専攻では、平成18年度より5年一貫制教育を行っています。大学の学部4年間の課程を卒業された方の他、高等専門学校専攻科や外国の大学を卒業された方々も入学の対象となります。また3年次に編入という形で、従来からの博士後期課程3年間のコースへも入学が可能です。
入学者の募集は、毎年夏に1回(3年次編入は夏冬の2回)行われ、書類選考、筆記試験と面接3年次編入は筆記試験はありません)により選抜が行われます。
入学試験の詳細は学生募集要項をご参照ください。また、ウェブページからも情報を得ることができます。そして、本専攻に興味を持たれましたら、毎年5月頃に開催される「大学院入試説明会」や夏に開催される「体験入学」等のイベントに是非ご参加ください。
教員や先輩達から具体的な説明を聞きながら、進学後のイメージをよりはっきりさせることができます。

入 試 要 項

 5年一貫制博士課程博士後期課程
4月入学10月入学4月入学10月入学
授与する学位学術(博士論文の内容によって理学または工学)
出願資格大学卒業
高等専門学校専攻科終了等
修士等
選抜方法書類選考、筆記試験(英語、専門科目)、面接書類選考、面接(研究内容を中心に)
出願期間7月下旬7月下旬/12月上旬7月下旬
入学試験日8月下旬8月下旬/1月上旬8月下旬
合格発表9月中旬9月中旬/2月下旬9月中旬

 

修了生よりメッセージ

入学を希望される皆さんへ

2007年度終了 土屋 隼人さん(核融合科学研究所所属)

2007年度修了生の土屋隼人と申します。私は総研大後期課程(博士課程)の3年間、リチウムビームブローブという計測器を大型ヘリカル装置(LHD)に取り付けてプラズマの研究を行っていました。 学生でありながら、LHDという世界でも有数の大型装置で研究ができるのは大きな喜びでした。総研大入学前の修士課程在籍中は、小型装置を用いた実験を行ってきたので、このような大型装置に直接携わる機会は多くありませんでした。それに対して総研大時代は、大型装置を文字通り身近に感じながら、研究に専念することができました。 核融合は、ITERに代表されるようにますます大規模な装置をつかって研究・実証される時代になっていきます。その意味でもプラズマ・核融合の研究者を志す方にとっては総研大は有意義な場であると思います。

 

2013年度修了 宮澤 健さん(日本原子力研究開発機構所属)

私は総研大5年一貫制博士課程に入学し、在籍中は先進核融合炉ブランケット構造材料として期待されているパナジウム合金の開発を対象とした材料研究を行ってきました。

私が総研大5年一貫制を選んだ第一の志望同動機は、核融合炉の実現に貢献できるような研究をしたいという意思です。私は生まれも育ちも東京であったため、岐阜県土岐市は馴染みの無い土地でしたが、新天地に飛び込み自分自身も開拓するという意も含めて総研大を選びました。

一概に核融合の研究がしたいと志願しても、核融合研究は多くの専門分野を包括した学際的な研究であるため、その分野は多岐に渡ります。そこで、一年次では磁場閉じ込め核融合を軸としながらプラズマ物理学、シミュレーション科学、炉工学等の幅広い基礎を学んでいきます。それらを踏まえて自分の専門分野と指導教員を選ぶのですが、多くの先生方の中から指導教員を選ぶことができる教育システムは自分の適性を選ぶ場として恵まれた環境だと思います。

そこで私は核融合炉材の分野を選択しました。特に材料作りの場では、自分の手を動かして、何か新しいものを創成するということに対してやりがいを感じています。自分で作った合金を用いて初めて論文にまとめることができたときは、多大な労力を費やした分、大きな達成感を味わうことができました。

学部生の段階において研究所の博士課程(総研大5年一貫制博士課程)に進学することはハードルが高く感じるかもしれませんが、核融合炉の実現と自分に対する挑戦という気持ちをもたれてみてはいかがでしょうか?

2012年度修了 武村 勇輝さん(核融合科学研究所所属)

私は他大学で博士前期課程を修了した後、総合研究大学院大学(総研大)の博士後期課程に進学して、プラズマ物理の実験研究に従事していました。博士前期課程の間、核融合科学研究所と共同研究を行っていたので、総研大の存在は知っており、大学院キャンパス(研究所)内の様子もある程度掴んでいました。研究所には私の研究分野である核融合の専門家が多数所属しており、核融合研究に関連する書籍が充実している図書館がある等、研究において必要なものは揃っていたので、大変魅力的な環境であると思い、総研大に入学することを決意した次第です。入学後は、半径約4mにも及ぶ大きな実験装置である大型ヘリカル装置の実験に参加し、大規模プロジェクトの一員として研究に従事することになりました。これは他大学では味わえない貴重な体験だと思います。新しい発電手法である核融合発電を実現するために進められている核融合研究に従事したい方や、大規模プロジェクト研究に関心のある方には特に総研大は良い研究の場であると思います。

2011年度修了 村上 昭義さん(文部科学省科学技術・学術政策研究所所属)

核融合科学研究所では、大学院生として5年間、ポスドクとして約1年を過ごしました。私は、大型ヘリカル装置(LHD)で生成される大型高温プラズマに、燃料となる水素等のガスを超音速ガス流として供給する手法の研究開発を行いました。核融合科学専攻で研究を行うメリットは、世界最大の超電導プラズマ閉じ込め実験装置であるLHDに、自分自身が設計・制作した機器を取り付け、実験を行うことにあると思います。LHD実験以外にも、スーパーコンピュータを用いたプラズマ理論研究や、将来の核融合炉実現に向けた炉工学にも設備や教員が充実しており、核融合全般を学びたいという人に魅力的な研究環境にあります。また、総研大学生セミナーやワークショップでは、他専攻の学生との交流もあり、自分自身の研究とは異なる研究分野にも触れることが出来ました。
最先端の核融合研究は、多数の研究者や技術スタッフと協力・連携し、研究を遂行する能力が重要です。私自身、大学院時代に、このような大規模実験プロジェクトの一員に加われたことは、貴重な経験でした。そして、指導教員をはじめ、総研大の先生方に熱心にご指導いただいたことに感謝しております。総研大で学んだ“総合工学”である核融合に関する知識や経験は、今の業務でも大変役立っております。

※所属は2015年7月時点

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