修了生の進路状況

本専攻では、大学共同利用機関の特性として全国の様々な専門家および企業と触れ合う機会に恵まれています。高度な研究環境を活用して在学中に豊富な業績をあげることにより、有利な条件で就職活動を進めることができ、多くの修了生が様々な分野で活躍しています。
[大学、研究機関への就職]
人材の流動化という流れの中で、学位取得後は、博士研究員として研究実績を積み重ねてから任期付きの常勤職へ応募する、というのが一般的となっています。本専攻の学生は、在学中に高度な研究環境を利用して質の高い業績を挙げられる機会に恵まれていますので、就職に際してもそれを活用できます。
[民間企業への就職]
ユニークなキャリアを活かした様々な職種への就職例が多くなってきています。

核融合科学研究所 日本原子力研究開発機構
産業技術総合研究所 岐阜県陶磁器試験場
東京大学 大阪大学
山口大学 名古屋工業大学
中部大学 信州大学
立教大学 神奈川科学技術アカデミー
静岡大学

 

スタンフォード大学 カリフォルニア州大学
ウプサラ大学 ニーシュ大学
ビンチャ研究所 インドプラズマ研究所
パキスタン原子核理工学研究所 インドネシア原子力協会
北京応用物理計算数学研究所 中国西南物理研究所
中国原子能科学研究院 中国核動力研究設計院
中国科学院等离子体物理研究所 ITER

 

日本電気㈱ ㈱東芝
㈱日立製作所 中部電力㈱
㈱イオン工学研究所 ㈱四国総合研究所
㈱島津製作所 ベイン・アンド・カンパニー Inc.
㈱アドバンストアルゴリズム&システムズ 戸田テクノロジーサービス㈱
インターテックジャパン㈱ 高砂工業㈱
㈱数値フローデザイン Visible Information Center Inc.
㈱トリウムテックソリューション

 

ある総研大生の1日

核融合科学専攻の日常 

(平成24年度入学) 大野 誠

[はじめに]

私は高校時代から興味があった核融合の分野で研究をしたいという思いを強くし、総研大の核融合科学専攻を志望しました。核融合科学専攻での私の研究生活について紹介したいと思います。

大学院生室のメンバーと

[研究環境と日々の活動]

学生は所属する研究グループの大学院生室に配属されます。普段異なる指導教官の下で研究をしている学生が一つの部屋で研究しています。留学生もいますので、コミュニケーションを通じて英語力も鍛えられます。一人に割り当てられるスペースが広々としており、また、ホワイトボードが至る所にあり、研究やディスカッションをするのにとても良い環境になっていると思います。所内には核融合分野の本が充実した図書館があり、いつでも閲覧することが出来ます。

一年目は火曜から金曜日まで午前中に講義を受けます。プラズマ物理をはじめとして、シミュレーションの基礎、炉工学、科学技術英語などの講義があります。前期は講義と平行して午後に日替わりで専攻内の教員の方から研究内容を紹介していただくラボローテーションというプログラムに参加します。ここでは、様々な研究を知ることで、核融合科学研究所における研究の全体像を掴むことが出来ます。後期になると、指導教員について研究活動がスタートします。私はプラズマの乱流揺動と閉じ込めに興味を持ったことと学部生時代に用いた分光計測の経験を生かしたいと考えたことからビーム放射分光法によるプラズマ密度揺動計測を研究テーマとして選びました。日々の活動に関しては、2年目になると講義は無く自分の研究とゼミ等が活動の中心になっています。通常朝は9時から10時頃に研究室に入り研究をプログラム、計算、解析等を進めます。実験期間が近づくと計測器の設置や校正作業を実験棟で行ったりもします。研究の進行状況や解析結果等については週に一度程度随時指導教官と打ち合わせを行い、結果の解釈や次の課題などについて議論をしています。また週に一度学生同士でのゼミを行っています。今はプラズマ物理と流体力学などの教科書を使ったゼミを行っています。普段の研究活動の他、学内で講演や会議があれば出席します。午後6時頃まで研究し、夜は所内の食堂か土岐・多治見市内のレストランへ学生同士で出かけ夕食をとっています。

[他大学・他専攻との交流]

研究所内には総研大以外にも名大を始めとして様々な大学の学生が研究を行っており、他の学生と各自の研究について議論したり、ゼミを行ったりととても刺激を受けています。

核融合科学専攻は総研大の物理科学研究科に属しています。年に一度開催される物理科学セミナーは物理科学研究科に属する各専攻の学生間で行われるセミナーで各専攻の教員による講演やポスターセッション等が行われます。宇宙工学や天文学、分子科学等の研究に触れることができ、専門の異なる学生との交流を通じて新たな研究のアイディアに繋がるかもしれません。また学生セミナーに参加して他の研究科の学生と交流する機会もあります。

[生活と余暇]

私は研究所から約3㎞ほどの距離にある多治見市内のアパートに下宿しています。研究所周辺では坂が多く、商業施設が駅から離れたところに多いため生活には車やバイクの利用が便利かと思います。

所内に屋外の運動施設があり、時間のある時は学生や教員の方とテニスや野球などでリフレッシュをしています。また研究所のある岐阜県は山岳地帯で、また渥美半島などの沿岸部にも日帰りで行ける自然に恵まれた地域ですので山や海でのスポーツが好きな方には最高の土地かもしれません。

たまには学生同士で飲み会を開くこともあります。地理的に近い岡崎地区の学生と交流があり、昨年の夏などはこちらの学生と岡崎の学生で一緒に名古屋のビアガーデンに行ったりもしています。

[最後に]

核融合科学専攻の魅力はなによりも、LHD、シミュレータといった充実した研究環境と様々な専門の研究者の中で研究できるというところにあると思います。核融合の分野に興味を持たれる皆さんには、ぜひ核融合科学専攻で思う存分研究に打ち込んで頂きたいと思います。

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