10. 核融合プラズマからのスペクトル線解析
担当教員
村上泉、加藤太治、坂上裕之
プラズマ中の不純物イオンから発光する光を分光測定すると波長が異なるスペクトル線として測定されます。本課題では、大型ヘリカル装置(LHD)実験で測定したスペクトル線を解析し、スペクトル線強度比とプラズマの電子密度の関係を調べることによって不純物イオンを使ってプラズマの状態を調べるプラズマ分光診断の研究を体験します。発光の原理を理解するためのプラズマ原子過程についてや、プラズマ分光診断の応用についても学習します。
実習の様子
LHDで計測した極端紫外スペクトル。時刻が4.4s(赤)の時、プラズマ中心の電子温度が約2keV、5.0s(青)の時は約0.5keVとなり、異なる鉄イオンのスペクトル線が計測されている。