今回の核融合科学研究所の夏の体験入学は、最初に結論から言うと、とても刺激的でここ数年の参加してきたプログラムの中でも1番と言えるぐらい有意義な時間を過ごすことができた。どのように刺激的であったかというとまず、自分の知らなかった分野である核融合というものの本質を理解するとこができ、さらに自分の中にあった勘違いを払拭できたことが何よりの収穫であると思う。自分はこのプログラムに参加するまで全く核融合の知識は無かった。はっきり言うと興味もそこまでなく、核分裂と何が違うかさえ知らないレベルだった。しかし、本プログラムに参加することが決まり、予習をするようになってその違いに気付き、本プログラムの初日にあった事前講義でしっかりと腑に落ちる説明をしていただけたので核融合の安全性や、必要性について学ぶことができ、興味がわいてきたのは事実である。
核融合科学研究所内での課題はParticle-In-Cell法におけるプラズマ粒子シミュレーションは事前資料を読んで初めて知るような内容であったが、担当委員の長谷川先生や、大谷先生、TAの方々のとても丁寧な説明でシュミレーション自体はとてもすんなりといき、内容に関しても宿舎に戻りパートナーの人と一緒に復習することでお互い理解を深め合うことができた。ただ欲を言えば、もう少しだけ時間が欲しいというのが本音であるが、それはこのプログラムが終わってからの自分の課題としてとっておこうと思った。
また、本プログラムに参加して本当に良かったと思える一番の理由は各地方の優秀な学生などと交流を持てたことであると思う。北は北海道、南は九州さらにはアメリカからなど色々な地方からこのプログラムに参加してきた優秀な学生たちは自分たちの考えや、経験を積んできたことなどを毎晩楽しみながら話すことでとても私自身は勉強になり、刺激的な毎日になった。私はこのプログラムでできた仲間兼ライバルたちとは今後も繋がっていき、切磋琢磨して自分自身の研究をしていきたいと思っています。さらに、後輩たちでもしこのプログラムへの参加を悩んでいる人がいた場合は絶対に参加することを勧めると共に、悩む理由がわからないと断言できます。本当にこの内容の濃い5日間を提供していただいた、核融合科学研究所や総合研究大学院大学の方には感謝の気持ちしかありません。ありがとうございました。