大学のポスターで夏の体験入学について知り、シミュレーションをやってみたいという気持ちがあったため参加しました。初日のバスの中ではワクワクする気持ちと不安な気持ちが入り混じった複雑なものが私の中にありましたが、先生方が温かく迎えてくださり、緊張がほぐれたことを覚えています。
初日には、VR装置、スーパーコンピュータ(雷神)、大型ヘリカル装置の見学をしました。VR装置も私が見たものの中では大型でした。各所で専門の先生が説明しながら案内してくださり、これはどういったものでどういった目的なのかを理解しながら進んでいけました。
2日目は、専攻長の講義があってから、課題実習を行い、若手研究員の方によるお話(キャリアビルディング)を聞きました。実習では、プラズマの性質や、今回考える運動論方程式についての説明を主に受けました。実習での内容は初日に見学したところと少し重なっている部分もあり、実際のものを見てから、座学ができるのは核融合科学研究所のすばらしいところだと思いました。キャリアビルディングでは、どのように現在の研究職に就いたのかのお話を聞くことができて、私の今後の進路の参考になりました。
3日目、4日目は、課題実習と発表の資料作りを行いました。この二日間はプログラムコードを用いて、自分たちで実行することを主に行い、そこから位相混合やランダウ減衰をシミュレーションを通して観察しました。実習の中で多くの壁がありましたが、先生方に支えられながら、理解を深めていきました。資料作りでは、同じ班の方と話し合いながら行ったので、そこで私自身の理解を確認し、更に深めることができたと思います。
最終日では実際に発表を行いました。発表はとても緊張しましたが、他の班の発表を聞くことができて、グラフのどういう点に着目すればいいのかなど学ぶことが多かったです。
今回の夏の体験入学は、とても貴重な経験だったと思います。大学も地域も学年も年齢も異なる人との交流は私にいい刺激を与えてくれました。また、実際の研究の雰囲気に触れることができました。
最後に、初めてのことが多く、実習では先生やTAの方に迷惑をかけることもありました。しかし先生方は一つ一つ丁寧にご教授くださり、理解しながら楽しく実習を終えることができました。本当に感謝しています。この体験の入学の経験を自分の糧にしながら、研究職を目指して日々頑張ろうと思えました。ありがとうございました。
プラズマの微視的乱流シミュレーション
奈良女子大学2年・Tさん