9. 熱物質流動ループを用いた磁場下流動実験
担当教員
八木重郎、能登裕之
核融合炉内で発生した熱と燃料水素の効率よい取り出しのため、液体増殖材が提案されています。これはリチウムを含んだ融体であり、金属リチウム・リチウム鉛合金・フッ化物溶融塩などが候補材料です。本研究所では昨年、リチウム鉛合金とフッ化物溶融塩(FLiNaK)のツインループOroshhi-2を完成させ、運転を開始しました。この装置は類似装置の中でも世界最強・最大の超伝導マグネットを装備しており、液体金属を磁場中で流動させた際に発生する圧力損失に関して実験することもできます。本課題ではリチウム鉛ループと超伝導磁石を用い、強磁場中でのリチウム鉛の流動特性を明らかにします。