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7. 非常識な熱を受けられる画期的な液体ダイバータの開発

担当教員 宮澤順一、後藤拓也

核融合炉でプラズマを受け止めるダイバータは、1平米当たり100メガワット以上という大きな熱負荷を受ける可能性があります。これは現時点で最強のタングステン製ダイバータをも溶かしてしまう「非常識な」熱負荷です。どうせ溶けるならもう最初から溶かしとけばいんじゃね?ということで最近液体ダイバータの開発を始め、そのための画期的な仕組みを発明しました。が、まだ生まれたてで何もわかってないので、色々調べないといけません。そこで今回の実習では液体ダイバータのミニチュアを作り、実際に水を流して液体金属を模擬した実験を行います。どうすれば少ない流量で液膜を厚くできるかなど、実戦で役立つ知識の獲得を目指します。

パイプ表面に水を流し、表面全体を濡らそうとしている様子。青色をつけた水は液体金属を模擬しています。このようにして表面を液体金属の流れで覆ってやれば、高温プラズマによるとても大きな熱負荷でさえも受けることができます。ちょっとわかりにくいですが、この写真ではパイプの半分が濡れていないことに気付きましたか?こうなると非常にまずいので、うまく全体が濡れるようにある工夫を施しました。実習ではそちらを使って実験します。

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