今回の総合大学院大学の体験入学ではとても貴重な体験をさせていただきました。研究施設の見学や研究者の方々のお話、そして核融合に関わる諸々の科学について学べたことはとてもいい刺激になりました。
初日は実習は行わず実習課題の説明と施設見学がありました。実際にスパコンやLHD、VR施設を見学してみて、今まで見てきた実験装置たちとのスケールの違いを実感しました。特にLHDを見学した時に規模の大きさとさまざまな装置がひしめきあっている様子から、核融合という分野がいかに総合的で壮大なものかが見て取れました。今でも施設を見学しながら核融合というものの巨大さに心の底からワクワクしたのを覚えています。
見学の他にもキャリアビルディングという研究者の方々がどういう道を通って研究者になったかというお話をしてもらうイベントがありました。これは自分がこれからどういう進路に進むかを考える上で非常に参考になりました。このイベント以外でも今回の体験入学では研究者の方とお話する機会が多かったような気がします。いろいろなお話をさせてもらったおかげで、自分はこれからどういう道に進んで行きたいか、それにはどういった心構えが必要かがわかってきました。
課題実習が始まったのは2日目からでした。私が実習を行った課題はシミュレーションを行なってプラズマによって起こされる複雑な現象を調べるという課題です。予習資料は前もって貰っていたものの自分にとってはなかなかの難しさで、実習が始まったときはプラズマについては少ししか、シミュレーションにいたってはほとんどわかっていない状態でした。ですが、一緒に実習を行った学生さんたちと悩みながら、相談しながら進めることで、最終的には結構わかってきた気がしました。分からないことについて他の学生さんと一緒に悩み、考えて意見を出し合うことはとても新鮮で楽しかったです。
最終日にはポスターセッションがありました。体験入学に参加していた皆さんが自分の課題以外の分野のことも学ぼうとし、熱心に説明を聞いて、何度も質問している様子を見ると自分ももっと頑張らなければと奮い立たせられました。
このような貴重な体験をさせてくださった総合大学院大学様にはとても感謝しています。核融合について多くを学べたとともに、先生方、そして学生さん方とお話させてもらったことで自分の考え方に対していい刺激になりました。とても心地の良い1週間でした。ありがとうございました。