私は他大学で博士前期課程を修了した後、総合研究大学院大学(総研大)の博士課程(3年次編入学)に進学して、プラズマ物理の実験研究に従事していました。博士前期課程の間、核融合科学研究所と共同研究を行っていたので、総研大の存在は知っており、大学院キャンパス(研究所)内の様子もある程度掴んでいました。研究所には私の研究分野である核融合の専門家が多数所属しており、核融合研究に関連する書籍が充実している図書館がある等、研究において必要なものは揃っていたので、大変魅力的な環境であると思い、総研大に入学することを決意した次第です。入学後は、半径約4mにも及ぶ大きな実験装置である大型ヘリカル装置の実験に参加し、大規模プロジェクトの一員として研究に従事することになりました。これは他大学では味わえない貴重な体験だと思います。新しい発電手法である核融合発電を実現するために進められている核融合研究に従事したい方や、大規模プロジェクト研究に関心のある方には特に総研大は良い研究の場であると思います。